おたしん

ブレス しあわせの呼吸のおたしんのレビュー・感想・評価

ブレス しあわせの呼吸(2017年製作の映画)
4.2
悲しくて泣きまくるかと思いきや明るいストーリーでビックリ!
底抜けに明るく諦めない人たちが大変ながらも人生を謳歌している姿に"生きる"って素敵だと思わされました。

自分も動けなくなったとき死にたいって思ってしまうだろうと考えてしまった。
そこから考えが180度変わるなんて想像できないよね。
家族も友人も最高に愉快で見てるこっちも幸せになった。

シリアスな場面も明るく進んでいくのは良かったけどコンセント抜けるのも呼吸器が爆発するのも全然笑えないよw
コンセント抜けたとき本当に焦った。
冷静に対応するダイアナもおちゃらけて見せるロビンもすごいな。

呼吸器付き車椅子で外に出たときは爽快でした!
芳しくない状況なんて忘れてしまうぐらい楽しそうで!
改めてジャケット大好きになった。

あと車乗りながら飛行機が飛び立つシーンがお気に入り。
ハラハラワクワクドキドキでした!
危ないっちゃ危ないんだけどね。笑

スペインではトラブルが起きたもののパーティー状態になったり。
こんなロードムービーみたいな展開驚きです。
50年代の実話なんて信じられない!

こんなポジティブライフに反して当時の重症患者への考え方は改善の余地ばかり。
専用施設の映像は衝撃的だった。
あれは果たして"生きる"なのだろうか。
しっかりケアをしているのは分かるんだけどね。

ロビンの生き方や呼吸器付き車椅子やスピーチは確実に世界を変えました。
良い影響を与えるってこういうことなんだな。

それでもいつか人は死ぬ。
尊厳死の問題も出てきて難しかった。
この時代では特に問題視されてしまいそうだし。
周りの思いとは裏腹に本人の意思を尊重すべきことなのかどうか。

アクティブすぎる人生から打って変わって静かすぎる最期。
妻と息子の言葉は伝えきれないほどの言葉を無理矢理凝縮したようで涙が出ました。

ラストは泣けてしまうけど見終わってみるとやっぱり明るい映画だと思う。
生きる希望にもなるし元気が出るような。
前向きにもなれそうだしまた見たいな。


アンドリューまた好きになっちまった。
出演作見るたびに好きになる。
色んな役やってて飽きないです。
相変わらずカッコいい。
ジョナサン役のディーンは注目俳優ですよね!
『1917』のイメージが強いけど他の作品もほとんど見てました。
何か異様に美しい顔してる。
要チェックですね!
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