バナバナ

ブレス しあわせの呼吸のバナバナのレビュー・感想・評価

ブレス しあわせの呼吸(2017年製作の映画)
4.0
スティーブン・ホーキング博士の自伝映画『博士と彼女のセオリー』と比べると
奥さんは専業主婦だが、どうやって生計を立てていたのだろう。
結婚したきっかけも、誰かのお城でのクロケット大会だったし、
「貯金は全然ない」とは言っていたが、上流階級か資産家の人の様に見えた。

奥さんの双子の兄達はよく手伝いに来ていたが、旦那さんの実家の人が全く出てこないのも不思議だった。
だが、この作品はこの映画のプロデューサーの父親のことで実話だし、
素晴らしい友人たちに恵まれていたのも事実なのだろう。

友人が生命維持装置付きの車いすを作ってくれていたが、日本では電動車いすに乗ったお年寄りはよく見掛ても、私は筋ジストロフィーなどの重病の人が、電動車いすで出かけているところに出くわした事が全く無い。
日本の技術力なら生命維持装置付き車いすを作るのも造作もない筈だが、
きっと重病の人が外を自由に出歩く…と考える人が、これまで誰も居ないのだろう。
それに、そういう人が出歩くのを手伝ってくれる友人も、日本では仕事に追われて、なかなか居ないと思う。

途中、ロビンの友人が離婚してロビンに愚痴っていたが、ロビンとダイアナの愛は永遠だった。
きれい事だけではなかったかもしれないが、息子さんが映画化したくなる位、この一家は幸せだったのだ。それが事実だ。
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