ばびろーん

劇場版 フリクリ オルタナのばびろーんのレビュー・感想・評価

劇場版 フリクリ オルタナ(2018年製作の映画)
3.5
the pillowsは一番好きなバンドと言っても間違いないです。pillowsに出会わなかったらこんな人間にはなっていなかったし、趣味も大幅に違ったはず。

フリクリ。続編ってよりは、前作を少年ではなく四人の女子高生に置き換え、学園ものの側面を強くしたリメイクという感じでした。映画なので前のときよりぶっとんだオマージュやシュールすぎる作画が減ったのが残念。その代わり話はわかりやすくなっていて、それを良しととるか、個性が薄まったととるかで評価が二分されると思います。

個人的には良かったんですけど、そうすると今度はぶっとんだものはないので、ありがちなアニメ映画になってしまう。監督は変わったけどエヴァっぽい。

一番残念だったのはpillows楽曲の使い方と無難なものになってしまったこと。選曲も。前は無理矢理にでも作品にpillowsをぶちこみまくった結果、意味不明なストーリーも相まって、シュールながらも魅力的なオルタナティブムービーになっていたんですが、今回は普通にBGM担当、サントラって感じでしたね。前はスタッフが大ファンで、無理にでも頼みこんで全曲pillowsに、だったのが、今回は普通にフリクリだからpillowsをって感じでした。

シンプルなコメディアクションとして完成度は高いと思います。初代を踏襲したシーンはやっぱニヤリときちゃうし、楽しめました。あとハル子の安定感。彼女のやりたい放題とあの声を聞いてるだけでいつまでも見れちゃうんですよね。