Punisher田中

トップガン マーヴェリックのPunisher田中のレビュー・感想・評価

4.8
あのトップガンに天才と呼ばれた男・マーヴェリックが教官として帰ってきた。
生存確率はほぼ0に近い困難な任務を遂行できる技術をたった3週間で訓練生に教えなければならなくなったマーヴェリックは自身の型破りさで訓練を進めていくが、思いもよらない人物がそこには立っていた...

完全無欠の続編であり、新世代へのトップガン魂の継承を表現していた胸熱な作品に仕上がっていた。
それはもう、リアルタイムな世代では全く無い筈なのにあまりにロマンチックで、あまりに情熱的で引くほど号泣してしまうほど。
リアルタイムで見ていたはずの叔父様叔母様方よりも号泣してしまっていたが、今作で映し出されているモノは紛れもなく1986年に映し出されているモノと全く同様の情熱だった。
何年経ってもマーヴェリックはマーヴェリックで、歳を重ねるごとに求められる社会性といい加減落ち着こうと思う歳による気持ちの衰退や、過去の重圧さえも一切合切全て跳ね除けて僕達に「飛べ」と語りかけてくる。
今現在なんかはどんな職種でも求められるのは効率で、決してストイックさなんかではない。
それでもマーヴェリックは挑戦し続けて飛び続ける、未来にパイロットなど要らないと言われようが絶対不可能だと言われようが。
あんなにも前時代的で全てがノスタルジックに感じる様な作品が「今」を堂々と勇ましく飛んでいる姿はとても心地良くて、映画と観客が一体と化す様なとんでもない映画体験を久々に出来たのだから、本当に凄い作品だった。
今作を鑑賞するなら、お金のことは一切考えずにとにかくIMAXで鑑賞して欲しい、飛ぶぞ。