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トップガン マーヴェリックのmsのネタバレレビュー・内容・結末

5.0

このレビューはネタバレを含みます

面白すぎて映画館で死ぬかと思った。
タイトルバックからDanger Zoneが流れて戦闘機が空母から離陸するオープニングシーケンス、前作をなぞった演出がもう胸が熱くて、冒頭ですでに泣いた。人間ってカッコ良すぎる映画を観ると泣くんだなという発見があった。
ティアドロップのサングラス、フライトジャケット、海岸線を駆ける大型一輪、なにもかもがトムのためにこの世に生まれたようだ。

主人公の風格を放ちまくってるトムクルに食われないマイルズ・テラーの不遜な佇まいも素晴らしかった。ルースターにちゃんとグースの面影がある。

前作から綺麗に繋がるドラマでありながらオールドファンだけが喜ぶ懐古厨向け展開には陥らず、ちゃんと現代版にアップデートされたストーリーとレベルアップした空中戦、自分がコックピットにいるような迫力に手に汗握る。
60歳になろうかというトムが女性の部屋の窓からこっそり逃げる(あまつさえ見つかる)とかいう軽いラブコメみたいな展開まで盛り込んでくれるなんて…もう、有り難さしかない。

劇中のマーヴェリックは師として次世代へバトンを渡す役割を負いつつ自分もまだ全然バリバリの現役で、オレが最前線だぜ!ってところとか、そのままトム・クルーズの現在の映画界における立ち位置なのが対比として完璧に美しい。

というか90年代生まれの私がスクリーンでマーヴェリックに会える日が来るなんて、誰が予想しただろうか。トムよ、ありがとうという気持ちでいっぱい。ちゃんと映画館ではF-14番の席のチケット買って観ました。

理想の空中戦の映像が撮れる技術に世界が達するまで続編の製作にゴーを出さなかったトム、まじで信頼できる男だ。やっぱり偉大だ。大傑作だった。
大袈裟じゃなく生涯でベスト級に好きな作品になった。
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