オプティマス

トップガン マーヴェリックのオプティマスのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

前回大尉だったマーヴェリックは今回は大佐として、上司として活躍します。しかし一方で同僚だったアイスマンは少将という地位を獲得していますが、マーヴェリックは大佐で留まっています。また大佐以前に教官としての立場を本人は避けていますし、破天荒な様子も健在でした。
不可能な任務の為、アイスマンの助言の元、控えめながら教官として部下達に指導していくのが本編の内容です。その間マーヴェリックは教官としての不安を感じています。それは相棒であるグースを亡くした不安もありますし、一流パイロットであるグースの息子ルースターに対する接し方にも不安の表れがありました。そのドラマ部分もトップガンという作品とともに年を重ねている人であれば激しく共感する人もいるかと思います。
ストーリーの展開についてですが、前回と比べ緊迫感を感じることが出来ました。それは冒頭から感じとれます。マッハ9のテスト飛行するマーヴェリックですが、彼は勝手にマッハ10に挑戦しようとします。マッハ10と言われてどれほど危険か分からない私でもキャラクターのセリフで明かされ緊張感を感じましたし、主人公マーヴェリックのキャラクター紹介には完璧なシーンであったと思います。
緊迫感のあるシーンはここだけではありません。ミッションをこなすまでに、鳥との接触による故障だったり、Gの重さで「ゾウが胸に乗ってる状態だ」というセリフがあったり、気絶するキャラクターもいたりして、目の前が暗くなっていく描写など危険度が伝わって来ました。そのセリフで説明する様子が多く今回は有効な説明であると思いました。なので本ミッションの時は私自身トップガンという世界に入り込んでいました。
そしてアクションも激しくて良かったです。やはり映像は素晴らしく戦闘機のスケールの大きさや夕日をバックに撮影することも多く、全体的に綺麗な映像でした。前回では何が起きてるか分からないシーンもありましたが、今回は見ていて迫力が増しましたし、ミッションの内容をしっかり視聴者に伝えていましたので、私も緊張しながら一つ一つの任務の順を追って応援することが出来ました。
オープニングは前回とほとんど変わらない気がしました。同じようなオープニングってどうなんだろうと思いつつ、素直に嬉しかったですし興奮しました。音楽「デンジャーゾーン」 はやっぱりサイコーでしたね。
少しだけキャラクターが薄い感じがしまして個人的にもっとマーヴェリックとルースターのバディものでも良かったのかなと思います。何十年も経ったノスタルジックな映画はキャストも年をとるので、自然と世代交代作品になってしまうのではないかなと思います。しかし今作は監督がマーヴェリックが主人公であることに拘っているように見えましたし、トニースコットに敬意を表しているかのようです。世代交代よりも年を重ねたキャラクター・上司の葛藤や父親の葛藤を中心に描きたいと思ったからではないかと感じます。
非常にトップガンらしく体感型作品です。前作の上映の時、私は生まれていません。DVDで見た時この映像クオリティを映画で見れてこの時代の人はいいなと思っていたので、その続編を今回は鑑賞しとても満足出来ました。戦闘機の音も臨場感が半端ないです。見たい人は必ず映画館で見るべきです。前回が好きな人はかなり好きになれる作品です。