映画館で映画を観るという意味をパンデミック以降の劇場作品で感じた！！
本来なら2020年の春頃公開のはずでしたが、トムクルーズの強い要望でこうしてようやく公開されました！
本当にサブスクでなくて良かったです。
体験の度合いがまったく違いますし間違ってもスマホやタブレットに収まる映画ではない。
溢れる熱量と製作陣の最高の作品を作るという意気込みがジェット音と共に押し寄せる。
前作から現代と同じ年月が流れマーベリックは親友だったグースの息子のルースターへの複雑な思いと共に不可能なミッションの教官としてトップガンへと戻る。
今作の王道で分かりやすいストーリーは伏線や考察で話題作りをするスーパーヒーロー映画シリーズへの反骨精神にも感じ、話の自体は荒唐無稽でツッコミどころは確かにありますがそんなことは面白ければどうでもいいと真正面から掻き消される
実際の戦闘機にカメラを積んで撮影した擬似VRとも呼べる凄まじいフライトシーンは全ての人達を空へと誘っていく。
加速する次元の違うアクションと映像は「フォールアウト」でも感じたトムクルーズの強い映画への欲望と夢を乗せたエゴとも呼べる。
でもそれは彼の人生観と役者に対する姿勢そのものなんだろうと思えて感動してしまう。
前作で感じた記号的な人間描写は今作では要点を絞った人間ドラマに改善されとても観やすかったです。
ヴァルキルマーさんは実際に咽頭がんを患い声が出せなくなってしまったことは知らなかったので作劇的にいつ病気になったのか疑問でしたが、そういうことだったのですね。
何処か懐かしさを感じる今作は映画賛歌であり、死ぬまで現役宣言を高らかに証言したトムクルーズは真のムービースターです。
間違いなく今年暫定1位です。
