田中宗一郎

トップガン マーヴェリックの田中宗一郎のネタバレレビュー・内容・結末

2.4

このレビューはネタバレを含みます

そもそもトム・クルーズ主演映画の大半は取り敢えず必ず観に行くことにしているし、世の中、特に日本語ネイティブ圏における本作の盛り上がりに水を差したくはないんですが、正直これはひたすら眠たい映画。爆音で飛行機が飛ぶ度に、退屈なトランスが爆音で鳴ってる朝方のクラブでひたすら睡魔に誘われてしまうのにも似た、修行に次ぐ修行のような体験でした。IMAXで観たのが間違いだったかも。

アメリカの植民地とも言えるここ日本の国籍を持つ我々からすれば特に感じずにはいられない本作の政治的な側面については敢えて目をつぶるという態度もひとつ間違ってはいないと思うので、その態度に倣って自分もここでは封印しておきます。

ただそれ以上に(そもそも高速で飛ぶ飛行機を撮るのは難しいという事実は前提にしつつも)爆音で飛行機が飛ぶ絵と、人が向かい合って話す絵ばっかでつまんないんだもん。バーが舞台のシーンや、砂浜が舞台の汗だくでゲームに興じるシーンももっと興奮したかったな、とか。

トニー・スコットが撮った86年の前作『トップガン』にしても、F-14が高速で飛ぶシーンと、人が向き合って会話する細かい切り返しのショットだらけだったような気もするものの、もっと遥かに面白かった記憶があるので、改めて『トップガン』観てみます。ジョセフ・コシンスキーが撮った『オブリビオン』はそれなりに嫌いじゃなかったんだけどな。

ただ、決して死なないトム・クルーズはやはり最高でした😊
田中宗一郎

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