べに

金子文子と朴烈/朴烈(パクヨル) 植民地からのアナキストのべにのレビュー・感想・評価

3.7
ウイルスや豪雨、その前には地震や津波、自然からの脅威は人間にはコントロールが出来なくて今みんな苦しんでるのに、
100年前には思想とか国家の争いでこんなにも理不尽なことが起きていたのかと、なんとも哀しく情けなく。

韓国で制作された作品なので、表現のされ方が全て正しいのか?大袈裟ではないか?は分からない。
でも、関東大震災後の朝鮮人虐殺は我々日本でも教科書に載っていたし、大袈裟かどうかは別としても実際に朝鮮人に隔たりを見せていた時代があったのは事実。

キャストが殆ど韓国人なので、日本人役の方も日本語のイントネーションやセリフが日本人からすると若干おかしな部分もあったけど、
内容的にはグッと来た。

思想で結ばれは2人、
特に逆境にあればあるほど愛は燃える?となりがちだけど
この二人は本当に信頼しあってて、例え男女の性でなくても親友となりえたんじゃないかな、なんて思いながら見ていました。

救いは、こんな彼らにも、
応援とまでは行かないけど司法の公平性を盾に彼らを理解しようとしてくれる判事がいたり、
弁護についてくれる弁護士がいたり、
いつの時代にも、どんな世の中にも、
正しい人間というのはいるんだな、ということ。

こんな時代を越えて、いまはK-POPや韓流と日本人の老若男女が韓国への憧れや親近感を抱いている。
平和は作れるし、作っていくものだと思う。

観て良かった。

金子文子役の女優さんもチャーミングでした。
でも私は判事さん(キム・ジュンハン)が好み(◍•ᴗ•◍)
べに

べに