chinsuko

エンドレス 繰り返される悪夢のchinsukoのレビュー・感想・評価

3.6
タイムループ映画が数あれど、これほど厳しく激しいループは経験したくない

タイムループ作品は面白いアイデアの宝庫で、本作は先駆けといった作品になるのではと思います。

主人公の外科医ジュニョンは海外赴任の帰りに娘と会う約束をしていた。その場所に向かう途中、交通事故現場に遭遇、タクシーの運転手を助けようとするが、現場では娘がタクシーに轢かれ死亡していた。気づくと2時間前の飛行機の中に戻っており、何度も娘を助けようと奔走するも、娘の死に際を見る羽目になる。

昨今ではタイムループというジャンルは些か食傷気味になってきていますが、本作は90分という上映時間でよくここまでネタを取り込んだものだと、逆を言うなら詰め込んだ割には破綻をきたさず見せる力業のようなものを感じます。

それでいて、感動するシーンも設けるところは、中々関心させられます。

力業の強引さを差し引けば、秀作になったであろうと思う作品でした。
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