ワイカ

サンキュー・スモーキングのワイカのレビュー・感想・評価

サンキュー・スモーキング(2006年製作の映画)
3.6
タバコ業界のロビイストを描いたコメディ。ブラックジョーク満載で楽しかったです。全体のつくりは軽快で、音効も洒落ててセンスがよいと感じました。

アルコールと銃のロビイストとの会話はいちいち笑えます。年間死者数を自慢し合うところはひどい。映画関係者(ロブ・ロウ!)との話でブラピとキャサリン・ゼダジョーンズにタバコ吸わせりゃいいだろみたいなのも安直すぎてウケます。他にもいろんな業界を皮肉ってて、かなり社会風刺の効いた作品です。

主人公が美人記者(という設定の人)に利用されて一度どん底に落ちかけた後、反撃するところは爽快だった。ケイティ・ホームズって顔が下品(お好きな人はすみません)だから、こういう嫌な女の役の方が似合ってます。

そしてこの映画のイケてるところは、タバコ業界の話なのにタバコが一本も出てこないところ。言われないと気付かないかも知れないけど、これってけっこう難しい気が。

同時に父と子の物語でもあって、一応心温まるんだけど、あの教育って正しいのかなぁ。いかにもアメリカ的な価値観ですよね。
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