rhum

寝ても覚めてものrhumのネタバレレビュー・内容・結末

寝ても覚めても(2018年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

ハッピーアワー(未見)を撮った人の映画の劇伴をtofubeatsがやる、くらいの情報しか入れずに観に行ったけど、それが良かった。あらすじを中途半端に知ってたら観に行ってなかったかもしれない。

反復される科白やショットが雄弁に語る物語の豊かさに圧倒されてたら、思ってたのと全然違うところに着地したのでビビった。
正しくあろうとする「正しさ」、美しくあろうとする「美しさ」、優しくあろうとする「優しさ」は変化する時間の中ではあまりに脆く、結局僕らはたゆたう水のように生きていくことしかできない。時に淀み、時に濁りつつも、流れていくしかない。
もしその中で強い流れを見出せたなら…なんかそんな感じのやつ。

残った印象の強さに反して、来週にでも内容を忘れそうな映画にも思える。忘れた頃にまた観たいな。
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