やれやれ

寝ても覚めてものやれやれのレビュー・感想・評価

寝ても覚めても(2018年製作の映画)
4.5
原作 柴崎友香 × 監督 濱口竜介 × 主演 東出昌

唐田えりなの透明感と直情的な行動。
もう少し歳上の女優だったら、人生の経験値の多さから違和感がなく観られたと思うが、多分これで良いんだ。いや、絶対この子が良いんだと思わせる存在感。

脇を固める、伊藤沙莉、田中美佐子が良い。

tofubeatsのエンディング『RIVER』がまた良いんだ。
🎼ふたりの愛は 流れる川のようです とぎれることないけど つかめない。

この一節に映画がまとまっている。

天の川という川沿いに住む2人、
その川を汚いという男
その川の汚さを綺麗という女。

友人の出産の報せに、
「良かった 本当に」
と、心配してなかったのに脊髄反射的に言えてしまう朝子。心は愛する男にしか向かっていない。男を愛する事にしか向かっていない、ともいえる。

真正面を見つめるラストは、
どことなく、
モノクロにしたら牛腸茂雄の写真になりそうだな、って思った。
やれやれ

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