やれやれ

花束みたいな恋をしたのやれやれのレビュー・感想・評価

花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)
4.0
「僕の人生の目標は絹ちゃんとの現状維持」
とっても素敵な言葉だからこそ、現状維持がどれだけ難しいことか……。
現状維持のために変化していく麦と、変化していく麦を見ながら現状維持をし続ける絹。
繊細な日常の中にこそ、幸せや怒りや悲しみが溢れていることに改めて気づかされる。
最初の居酒屋シーンのサブカル発表会はうるささもあるけど、それもまた大学生らしい。
同棲してる時に別れると3カ月くらい一緒に確かに暮らすんだよなーとか、細かいところまで全部がリアルなんだけどgoogle mapのくだりとか、少しのフィクションも混ざっていてエンタメってやっぱり最強だなって、良いなって思う。

ただの恋愛映画ではなく、小学校の6年間、学校の転校、会社の転職、退職。別れを経験したすべての人に観てほしい、最高の離別ムービーだった。
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