このレビューはネタバレを含みます
こういう恋愛や人間関係は映画でしか存在し得ないと勝手に思っています。現実はもっと汚くて打算的で複雑でわかりづらい。
時間はワンカットで二年後・五年後には移らないし、リテイクもできない。台詞みたいな言葉は意外と人に届かない、響かない。
だから映画って尊いと思う。こんな風に出会えたら、時間を過ごせたら、途中で立ち止まれたら、ずっと許さないと言えたらいいですよね。
そして逆説的に現実こそ尊い。リテイクできない時間の連続を大事にしないといけないな、なんて、二人のラストショットを見てそんなことを思いました。