310ちゃん

さよならの朝に約束の花をかざろうの310ちゃんのレビュー・感想・評価

3.6
何百年も生きるイオルフの少女マキアが人間の赤ちゃんを拾い、その子の人生を見るお話。

ストーリーが面白そうだと思い観たが、前半1時間くらいはずっとエリオルとの生活を描いており、よく言えばエリオルの成長をこちらも見てることになるが、悪く言えば単調で個人的には退屈だった。正直、失敗したと思った。
また、音が大きいのか時折マキアの声が耳に響いてうるさいと感じたのも原因の一つか。
しかし、後半になると前半で退屈だったあの日常生活の思い出が重要になってくる。縁というものは奇縁なもので。こちらも若い頃のエリオルを知っているが故に何故か懐かしさを感じてしまう。

この作品は共感性と感受性を刺激してくれる。マキアと同じ経験を私たちもすることで、マキアがどんな気持ちで日々生活しているのかを刷り込まれ、それを主軸として様々な人の想いをそれぞれの視点で見ることにもなる。
そんなこともあり、生命の尊さや家族愛、仲間愛など様々あるので感動する。
また、ヒビオルという布に想いを込めるというのは良いと思う。
最終的には気分良く観れたのでよかった。
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