ふじぱん

劇場版 アイドルキャノンボール2017のふじぱんのレビュー・感想・評価

4.3
待望のキャノンボール最新作!
なんせ僕にとって「テレクラキャノンボール2013」は揺らぐことのないオールタイムベストですから。

「BiSキャノンボール2014」の流れを汲む本作。
まぁ簡単に言うと、アイドルとハメ撮りを目指すというドキュメンタリーです。
しかもアイドルの運営側からの依頼企画なので公認です。
拒否反応を示す人もいるかもしれませんが、これは男の人生において大事なことを提示してるシリーズなんですよ。
少なくともこれを受け入れられない男と深い話は出来ない。

僕がキャノンボールシリーズの何を好きかって、年齢を重ねた男たちが本気でキャッキャしてる様子ですよね。
しかも、これを視聴者に観せるために作ってるということは仕事なわけで、責任とか使命がのしかかってくる。
つまり本気でやらないといけないわけです。

今作はその仕事面がより強調されていたように思う。

僕はテレキャノ2013の参加メンバー6人が好きなので、誰が抜けるのも誰が入るのも正直嫌だった。
今回はビーバップみのるさんと今田さんが不参加でその時点でテンションが下がったのに、2009参加のアキヒトさんが入ったのはまだ良いとして、MV監督である宮地さん岩淵さんの参加、これにはかなりの拒否反応があった。

だが最後まで観てみるとこのMV監督のお二人が本作において興味深い結果を観せてくれた。
この二人は前テレキャノメンバーとテレキャノに憧れる若手で、もっと言えば新入社員みたいな感じですよ。
だからがむしゃらだったり、逆に空回ってしまったり、新人が故に熱く頑張るわけですよね。
その結果ドキュメンタリーでこんなにハッキリとドラマが浮き上がるのかと。松尾さんがこの部分で「テレキャノ2013」より面白いと言ったのも頷けるなと思いました。
「SiS消滅の詩」に続いてまさしくこれは仕事映画ですよ。


一方で今回ゲームとしては破綻してると思うし、「BiSキャノ」と違って女の子も魅力的には描かれていないと思う。
その物足りなさは確かにあって、そこまで絶賛というわけではないです。

ただもちろん僕の大切なバイブルの新たな1つにはなりました。
この魂は死んでも捨てない。
ふじぱん

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