ポルトのmikoyan358のレビュー・感想・評価

ポルトの街で出会った男と女の情熱的な出会いと想いの交差を、男・女それぞれの主観そして客観の3つの視点で描く。製作総指揮がジム・ジャームッシュであることが納得の説明的なセリフを極力抑えた静かな会話劇、そして羨ましい？ほどの熱情がほとばしる2人の気持ちの吐露が、これ以上ないほど美しいポルトの街並みを背景とすることで殊更エキゾチックに感じられる。ただ若干尻切れトンボ的にあっさりと1時間強で終わってしまうので、華々しく大きなのがいくつか上がって「さあこれから」と思っていたのにもう終わりだった花火大会のような消化不良感も残る。