らいり

ミスミソウのらいりのレビュー・感想・評価

ミスミソウ(2017年製作の映画)
4.5
いじめられっ子がいじめっ子に家に火をつけられ両親死亡妹半死反生になり復讐する話。

( ͡° ͜ʖ ͡°)ミスミソウが良かった点一覧(╹◡╹)

・復讐劇として優秀、復讐が復讐を呼ぶ永久機関状態素晴らしい。
・jk同士の会話のノリ、村社会がリアル。素晴らしい。
・百合映画?神
・いじめの描写が秀逸で申し分ない、例えばターゲットを恫喝するのに画鋲でプスプスするのは跡が目立ちづらく証拠を残さないためでありこのような狡猾さの描き方は素晴らしい
・そこから主人公が復讐するターンになると徹底的ににゴアを突き詰めリアル重視から爽快感重視に一転し描写が派手になる。この落差には痺れた。痛ましいグロい素晴らしい。
・いじめ方や相手の傷つけ方も多種多様でキャラが立っている。精神的な加圧を好むもの、切りたがるもの、飛び道具を使いたがるもの、周囲の人間を奪って傷を与えるもの、私個人的には岡崎体育似の改造ガスガンマニアのデブを推したい。彼にはもう少し奮闘して欲しかった素晴らしい。
・いじめの根本に女性の嫉妬があるからか、女性の方がより殺気が強い。女子の方がより苛烈に、直接的に敵対者に向かっていく。一方男子側はイジメは自分の愛着物を使って発散するダシである。ガスガンマニアとボウガンボーイしかり、主人公に手のひらを切られて「タイムって言っただろお!」と叫んだ少年しかり、男子側はあくまで遊びの延長、田舎で何もない土地で生きる退屈さの埋め合わせでしかなかった。そこが女子達のエモーションを引き立てている素晴らしい。
・ラスボスであるサディスト男子だが、彼にもあくまで殺意はなかった。歪んではいるが主人公への恋慕は本物だった。主人公にトドメを刺したのは間違いなく、写真家の彼が芸術と称して主人公の父が妹を庇いながら焼き殺される場面を撮った写真を見せたことだろう。作品前半のキャラとのギャップもあって素晴らしい。
・百合映画?神
・イジメを黙殺する教師の演技も素晴らしい。視聴者を一番イラつかせたこの人、子が殺されたあの親が言った台詞は視聴者共感率100%で素晴らしい。ここにもイジメの連鎖が。素晴らしい。
・その教師の最期はコーエン兄弟のファーゴのオマージュで素晴らしい。
・フルメタルジャケットのオマージュもあって素晴らしい。スコープ貫通片目あぼん
・多分念入りな演出指導が入ってるであろう暴力シーン。やたらいい姿勢でちゃんと腰を入れていじめっ子を撲殺する主人公笑。なんで1.2倍速にしたん餅つきやないか素晴らしい。
個人的に秀逸なのが主人公が入院してる妹を殺しに来た親殺しの犯人を病室で首絞めるシーン。ベッドに押し倒したあとちゃんと片膝をベッドに上げて力が入りやすくする主人公!手際良すぎるやろ笑素晴らしい。
・百合映画?神
さすが先生を流産させる会の監督が取っただけあって学園サイコ物としてかなり楽しめると思います。原作とだいぶ違うみたいなんで原作是非読みたい。

以上
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