【 古典バトロワ風なキルシーン 】
終盤、なぜか旧エヴァの『Come,Sweet Death』が脳内再生されてしまった。
やはり、原作漫画のあの平面で描かれる緊張と空気感、すとーんっと抜けた余白の妙は表現しきれていない感じはした。
決して実写化云々を言いたいわけではないです。
原作がある作品はどうしても期待値が上がってしまうものなので「コレはコレそれはそれ」と割り切らないと、楽しめなくなる業なのかなって。
小中高と身に覚えのある方、あるいは現在もトラウマを抱えているような人にはオススメできない。
これを「スカッとする」となったのなら、その人はとても辛い青春を送ったかもしれないと、一応察してしまうし「わかる」ってなる自分もいる。
今作を『血飛沫ブッシャーを楽しむB級復讐もの』と捉えるか、リアルで「一線を超えた」凄惨な事件に対する『この世界を何とかしてよ』的な叫びとするか、それは見た人が判断しろとぶん投げてはいる。
個人的には『ブッシャー』でないとやりきれない。って感じ。
で、最終的には、ただの『暴行・誹謗中傷・恫喝・恐喝』を「イジメ・イジリ」と言い方をマイルドにするマスメディアや、保護観察付きの執行猶予でほぼ無罪にするような世界はクソだなと改めて再確認させてくれた作品。