映画太郎

スリー・ビルボードの映画太郎のレビュー・感想・評価

スリー・ビルボード(2017年製作の映画)
3.5
主人公は、強姦魔に娘を殺された母親。いわゆる被害者家族なんだけど、まるで同情できないヒールっぷり。彼女の憎しみによる行為は、また次の憎しみを生み出し、事態はどんどんエスカレートしていく。罵り合い、蔑みあい、傷つけあう。暴力には暴力が返ってくる。因果応報。負の連鎖が止まらない。だが、逆もまた真なり。人は赦しあうこともできる。憎しみ合うか、赦しあうか。えっ、ここで終わりなの?という唐突なラストも、その選択は観客に投げられているようで…