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スリー・ビルボードのarchのレビュー・感想・評価

スリー・ビルボード(2017年製作の映画)
4.0
怒りの矛先、それが無いことがどれだけ辛い物なのかを教えてくれる映画でした。
感じたことをそのまま書くので脈絡無いです。

怒りがまず最初に在って、次に後悔や懺悔、容赦がある
怒りはあらゆるものを傷つけて、そして怒りは次の怒りを来すことになる。
傷つくのはいつも生きてる人々で、今苦しんでるのは残された人々。
こうして"3つの看板"を燃やした炎の如く、"怒り"が広がるのがこの物語の始まり。

そして怒りに関わった人々がどうやってその怒りに決着をつけるのか、それがこの物語の終わり。
この作品において決着とは"許し"で、これは自分を許し、加害者を許すを意味してる。このどちらもが物語の終着点になっていた。
しかし、ミルドレッドは何も許せてない。怒りの先に後悔はあれど、彼女の怒りは終わらない。
アリゾナ州へのドライブは彼女の物語を終わらすことになるのか。

映画のラストで車に走らせ、表情を中心にカメラが向けられるシーン。自分的に凄く好きな映画のシーンなのですが、この作品のラストも自分の好きなシーンの一つになりました。
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