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16歳、戦火の恋のMaoryu002のレビュー・感想・評価

16歳、戦火の恋(2018年製作の映画)
3.6
1944年のドイツ、16歳のレイナ(アマンドラ・ステンバーグ)は黒人であることから差別を受けていた。やがてヒトラーユーゲントの青年ルッツ(ジョージ・マッケイ)と恋に落ち妊娠するが、レイナは強制収容所に送られてしまう。過酷な環境で耐えていたレイナは警備兵として配属されたルッツと再開する。

若きナチス兵と黒人少女の恋を描いた、異色の戦争映画。
パッケージから想像する恋愛モノではなく、ナチズムに翻弄される人々を描いた作品だ。

「ヘイト・ユー・ギブ」のアマンドラ・ステンバーグはアメリカのイメージが強すぎるし、「1917 命をかけた伝令」のジョージ・マッケイはイギリス人以外想像できない。
そんな違和感を引きずりつつも、ユダヤ人だけではなく、黒人や障がい者をも抹殺しようとしたナチスの恐ろしさに寒気がした。
これは娯楽としてではなく、史実を伝える映画として価値がある。

そして、アマンドラ・ステンバーグがかなり体を張った演技で、活動家としての顔もちょっと見えた気がする。

ただ、いくら初めて同士でも無防備すぎ!
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