妻のいる男と、幼い息子のいるシングルマザーが激しく求め合い、すれ違い、また求め合いを繰り返す。
最後に2人を待ち受けていたものとは…。
ホテルで待ち合わせをしてもなかなか互いの都合が合わず、
そのうちどちらも家族第一の生活に戻ろうとしたりと、
現実にもゴロゴロ転がってそうなストーリー。
息子が自分の鬱憤をミニカーに乗せたり、
男が突如コピー機を買ってきたり、
登場人物の心情が、余計な言葉ではなくモノで象徴的に表される。
不倫は必ず誰かを不幸にするとか、そんな単純なこととは違う、何か少し重たいものがのしかかってくる。
単なる官能映画とくくってしまっては勿体ないと思う。
あえて解答を出さない感じが、私はとても好きだ。