MikiMickle

Z Inc. ゼット・インクのMikiMickleのレビュー・感想・評価

Z Inc. ゼット・インク(2017年製作の映画)
3.4
原題『Mayhem』
監督はチレラマのジョー・リンチ!

大手コンサルティング企業に勤めるデレク(「ウォーキング・デッド」のスティーブン・ユァン)は、女上司カラのミスを擦り付けられ、クビに…… 納得いかないまま荷物をまとめて会社を出ようとしたその時、会社が軍によって封鎖される。世界に蔓延している「ID7」というウィルスが会社内で発見されたからだ。
このウィルスは、人の自制心を破壊し、欲望おもむくままに行動してしまうというもの。片目が赤くなるのが特徴で、例えば人目もはばからず性 行為を始めたり、暴力行動を起こしたり……

隔離がとけるまで8時間。生き残れる事は出来るのか?
そして、感染している間は何をしても精神的に判断力がないとの事で法には問われない‼ 会社に対して怒りに満ちているデレクは、カラたち上司たちに復讐すべく、ビルの最上階を目指すっ‼

デレクの仲間は、家を差し押さえられそうなのに門前払いなこの会社に(感染する前から)怒りを感じている女性(サマラ・ウィービング)。2度目の再会でいきなりボコボコに殴ってくる(笑) 彼女のキャラもかなり立っていて、かっこいい♪ メタルとか聴いてて、好きなバンドがモーターヘッドとDRIと初期ANTHRAXというくだりで爆笑してしまうw (一方で、デレクが好きなのはデイブ・マシューズっていうw)

そんな彼女と共に、閉じ込められた地下にあった身近な武器を集めて上を目指すが、
ラスボスのCEOにたどり着くまでには、エレベーターのカードキーが必要で、それを1枚1枚手に入れるために小ボス・中ボスなどや、腕っ節担当や雑魚キャラなど戦っていくという、ちょっとゲームっぽい内容もあり、ワクワクする♪

後半からはかなりのバトル‼グッサーン度合いは激しくはないものの、テンションあがる♪身近な武器って所もっ‼
そして、ただ単に暴力的になるのではないのが良い‼ 自制心は効かないものの悲しみや悔しさなどの人間味もあり…
また下っ端ならではの戦略や駆け引きなどがあるのも面白い‼‼
男女関係なく容赦せずに戦うのも良い‼ なかなかハードなサバイバルが密室で繰り広げられます♪

完全なるヒエラルキーである会社が舞台の、自らの潔白の証明と復讐‼‼
ブラック企業ばかりの日本でこのウィルスが蔓延したら、すごい事になりそうだなと思ったりwまた、劇中に出てくる「雨粒は洪水の原因をしらない」という言葉の通り、大企業が牛耳る社会への警鐘でもあり…… 考えさせられる部分もありました。

あと、メインで戦ってる後ろで、各自に欲望を発散している社員の姿。「なにしてんの??それが欲望なの??」とゆるい笑いがたまらなかったです。スッキリ後味で、面白かった〜
もし私がこのウィルスに侵されたらどんな行動するのかなと思ったりもしたw
MikiMickle

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