あくまで個人的に感じ取った感想なのですが…
辛い現実から逃れるために、フィクション物というのは救いになる。ということもわかった。
誰しもアニメや漫画、ゲーム、音楽だったりそれこそ映画だったり。そういう所謂“フィクション”という物に救われた経験は誰にでもあると思います。
それ以上にこの映画、人が言う“常識”に囚われず「好きなこと、やりたい事を純粋にやってほしい」というメッセージ性も含まれてると思った!
やっぱりクリエイティブな物に限らず仕事等、自分が好きなこと熱意を注げる物に集中出来る人は魅力的に映るもの!
“ブリグズビー・ベアー”しか知らなかったジェームスだからこそ純粋に邪念もなく動けた。
故にこの映画の悪役的立ち位置に感じたのが心理カウンセラー(?)のクレア・デインズ演じるエミリーかな?(まぁ悪役っていう程でもないけど笑)
現実主義者というジェームズと対になる存在。
ジェームズに優しく接してくれたグレッグ・キニア演じるヴォーゲル刑事は所謂、“自分の好きなことをやめてしまった人”。
かつて舞台で芝居をやってたというヴォーゲル刑事に「そんな好きなのに何でやめちゃったの?」と問いかけるジェームズ。
ほぼ集約されてる感じがするセリフでした。笑
そして世間の“常識”に染まってる本当の両親。
“ブリグズビー・ベアー”という子供向けの着ぐるみのキャラクターにしたのも“純粋さ”とかを表現したかったのか。
観ててこの映画、非常に青春を感じさせてくれたり、温かみを感じさせてくれる作品でした。
物語的に見てて、25年監禁されてていきなり
「あなたは誘拐されてました。コレが本当の両親です!」とか
「ブリグズビー・ベアーの続きはもう見れません」とか
言われて簡単に受け入れられるはず無いし、「あり得ないだろ、話がポンポン上手くいき過ぎだろ!」と思うかもしれないが、もちろんコレも映画だしリアルさを敢えて省いた“フィクション”映画のように思えました。
…けど悪くない。何か浄化されていく感のある作品。
映画好きは勿論のこと、なにか自分が熱中出来る物が1つでもある方は観てみてはいかがでしょうか?^_^