コミヤ

ブリグズビー・ベアのコミヤのレビュー・感想・評価

ブリグズビー・ベア(2017年製作の映画)
4.3
初見時は寝てしまったけど、再見したら超自分好みの映画だった。

「夜明け告げるルーのうた」のように、好きなことに対して好きだと言う純粋な気持ちが周りの人々に伝播していく。そしてその好きが別の誰かの好きになる、もしくは自分の中で押し殺していた好きという感情を思い出させる。

同じインディペンデント映画であるカメラを止めるな!と同時期に公開された本作は、カメ止め同様に映画作りなど、心から好きだと思えることに対して愚直に取り組むことこそが生きてく上での大きな糧になるということを言ってるように思えた。

育ての親である誘拐犯の描き不足なのが不満に思った。どんな思いで誘拐したのか、どんな気持ちでブリグズリーベアーを見せていたのかが分かればもっと深い感動があったと思う。
スターウォーズという現実の映画ファンにとっての聖典を作ったマークハミルが本編でジェームスの聖典である「ブリグズリーベアー」を制作したという役割以上のものがなかった気がする。
ラストの展開はかなり駆け足だったけど、彼が心の支えであったブリグズビーの他にも支えてくれる存在を見つけたシークエンスは泣けた。

主題歌もいいし、ジェームスが現実世界でスラングを覚えて使うシーンとかも好き。

ブリグズビーの敵役の衣装がスーパー!のクリムゾンボルトそっくりなのは理由があるのかな?
コミヤ

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