長谷川

アルカディアの長谷川のレビュー・感想・評価

アルカディア(2017年製作の映画)
5.0
言わずと知れたラブクラフト大先生の言葉から幕を開ける今作。
一言でこの映画を評価するなら、めちゃくちゃ面白い。

似たような映画としてインディ好きなら聞いたことがあるであろう「パラドクス」に近いストーリーではある。
だが、こちらに関しては既にHPラブクラフトの名前が挙がっている事から分かるであろう。「ヤツ」が絡んで来るのだ。
その点を受け入れられるかどうかで、この映画の評価は大きく変わると思う。
そして、原題の「Endless」と言うのはシンプルで良いのだが、邦題の「アルカディア」と言うのも皮肉が効いていてとてもよかった。

かのホラー大作家は言った。
「悪夢に理屈や解釈は無用だ。恐怖の美学はそれらの対局にあるのだから。ホラー小説の登場人物は「なぜ」と問い続けるが、その答えはない。あってはならない。謎は謎のままでこそ人々の記憶に残り続ける」
そう、本当の恐怖とは「未知」にこそあるのだ!
長谷川

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