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セブン・シスターズのkanaco4月末までお休み中のレビュー・感想・評価

セブン・シスターズ(2017年製作の映画)
3.4
気候変動により人口が増え食糧不足に陥ったため「児童分配法」という〈一人っ子政策〉に踏み切ったバイオレンスな近未来で7つ子として生まれた姉妹に訪れる危機を描くディストピアSF映画。ノオミ・ラパスが主人公の1人7役を熱演!アクションも多く緊迫した状況のハラハラ感も良い感じ。設定が良き😀✨(140文字)

****以下ネタバレあり&乱雑文****

サンリオ人気キャラクターのプロフィールを読んでマイリストから見る作品をチョイスするシリーズ(ご興味のない方すみません)。

2023年サンリオキャラクター大賞で44位〈タイニーチャム〉。1984年デビュー。ハローキティの横にいる赤いリボンをつけたテディベアのようなブラウンのクマさん。タイニーチャムのパパがお仕事でニューヨークへ行っている間、キティのお家に住むことになったいたずらっ子な男のコだそうです。キティが大好きすぎて真似をして赤いリボンを頭に付けているそう。

え??アナタ、ヌイグルミじゃなかったの😲?!
しかも男の子なの😲!?

さらに、顔が全く同じで色違いというタイニーラベンダー、タイニーグリーン、タイニーピンク、タイニークリーム、タイニーブルーという6つ子の兄妹が!

なんだと😲!?

というわけでマイリストの中で、そっくりな姉妹が出てくるこの映画をチョイス。え?タイニーチャムは6つ子でセブンシスターズは7つ子だって??……🤐(つまりは全然関係ないってことです🥳)。

◆あらすじ◆
近未来。気候変動の影響によって人口爆発と食糧不足が世界規模で蔓延。その解決として欧州連合は1家族につき子供1人のみとする「児童分配法」を可決した。違法に生まれた子供たちは政府が強制的に親元からとりあげ冷凍保存。資源問題が解決したその時に解放するという〈一人っ子政策〉を実施していた。また国民たちはIDリストバンドの着用して生活するという管理社会下に置かれていた。そんなある日、テレンス・セットマンは死んだ娘が7つ子の姉妹生んでいたことを知る。テレンスは児童分配局に見つからずに孫娘たちを育てるため、姉妹たちに月曜から日曜までの名前をつけ、自分の名前の曜日のみに外出することを許した。7人で1人の人格…それがカレン・セットマン。しかし姉妹たちが30歳になっていたある日、月曜が外出したまま帰宅しないという事件が発生。残された姉妹たちは彼女を探そうとするが…。


❶『バイオレント・ナイト』の監督トミー・ウィルコラによるディストピアSF映画

…という紹介を見たのですが、よく聞く〈ディストピア〉って言葉、実はよく分からん…🙄

・理想とは逆の、非人道的または恐ろしい社会を指す。一般的には、抑圧的な政府、極度の貧困、または技術の乱用によって引き起こされる未来の暗黒的なビジョンを表す(実用日本語表現辞典)

・反理想郷・暗黒世界、またはそのような世界を描いた作品、「否定的に描かれたユートピア」を指す言葉。産業革命後に発達した機械文明の、否定的・反人間的な側面が強調されて描き出された「未来社会」像。典型例は反自由的な社会であり、隠れた独裁や横暴な官僚システム、性愛制御などが描かれる(ウィキペディア)

なるほど🤔
それでいうとこの映画は確かにディストピアSF映画です。

気候変動によって人口が増え食糧不足に陥ったために「児童分配法」という〈一人っ子政策〉に踏み切った近未来が舞台。1つの家族には子供は1人のみ。それ以上は親から引き離されてコールドスリープさせられてしまうことが法で決まっています。国民はIDリストバンドの着用して管理され銃の監視社会にあり、弟や妹にあたる子供たちは見つかれば児童分配局になすすべなく連行されます。

そんな中、7つ子として生まれてきた顔がそっくりの7姉妹。彼女たちを育てた祖父は7人にそれぞれ月曜、火曜、水曜、木曜、金曜、土曜、日曜という名前をつけ、自分の名前の曜日にだけ外出をするように徹底します。7人で1人の人格…それがカレン・セットマン。そのままうまく30歳頃まで生き抜いていきましたが、ある日異変が。月曜が会社から家へ帰ってこなかったのです。そこから7姉妹の地獄のような一週間が始まります。

❷ノオミ・ラパスが主人公の1人7役を熱演!状況のハラハラ感も良い感じ!

7姉妹がたった一人の人物カレン・セットマン演じている…という設定がまず特殊で面白かったです。つまりは主人公を演じるノオミ・ラパスが1人7役を演じています。7姉妹は家の中だけは自由に過ごすので、服装、性格、考え方、趣味などはバラバラ。それぞれの強みを生かし危機を乗り越えようとします。

児童分配局から逃れるために姉妹が応戦しますが思っていたよりもアクションが多めで暴力的です。特に、状況が一気に動く火曜日と水曜日は隠れなければいけないことと襲われることが同時にくるのでかなりハラハラ!緊張感を楽しむことができました。状況がさっぱり分からないため鑑賞者は残された姉妹たちと共に事件の真相を知っていくので、先の展開も気になり飽きずに鑑賞できました。

❸姉妹の差別化やストーリー展開はなんか惜しいなと思っちゃったかも💦(辛口注意)

正直な所、全く同じ顔で7人もいるので、いくら服装と趣味と喋り方で差別化したとしても被っていたり(まとめていいのでは?と思う性格があったり)印象が薄いキャラもおり、個人個人の魅力はキャラクターによっては深堀しきれていないような印象でした。月曜日の事件から始まりますが、水曜日あたりでやっとキャラ像が掴めてきた感じ…。ドラマならばとにかく、123分の映画だと本当は5姉妹くらいがちょうど良いのかも…と思いますが、それだと曜日に当て嵌めるという良い設定が使えないのでそれも考えものなのかな🙄❓(土日は交代制とかだったらいける?休日だし🤔)

また、ストーリーはなんというか…そのままといえばそのまま。ディストピア映画なので悪いのはその社会であり姉妹は完全なる被害者ですが、それ以上の感想が出てこなかったかも…。結末について、並べられた設定の面白さを物語が超えなかったかも…とはちょっと思っちゃいました。設定が特殊なのでSFとして見るならばたくさんの疑問が生じるのですが、そこはエンタメ特化のパワープレイで「気にするな!」と押し切れるような気もするので、その分より惜しい気持ちになりました。

🐝🐝🐝🐝🐝🐝🐝「なんというか、竈門炭治郎が発狂しそうな設定の映画…🙄💦

ノオミ・ラパスさん、個性的な女優さんですね。ちょっとパフュームのあ〜ちゃんとかAIさんに似ているなぁと思いながら見ていました。理由あってよく「手」が映るのですが、なんか好きな「手」でした😆💕」