mikoyan358

顔たち、ところどころのmikoyan358のレビュー・感想・評価

顔たち、ところどころ(2017年製作の映画)
3.5
さすがヌーヴェルヴァーグの旗手のひとりアニエス・ヴァルダ、90歳を目前にした自らの墓標となるべき一作にまるで走馬灯のようなこんな実験的な作品を持ってくるとは!ゴダールをはじめとした巨匠(あの対応は本当に「らしい」w)へのオマージュ、以前の創作の追憶、衰える身体の痕跡など、フランス各地を巡りながら過去と現在の彼女を映像に書き遺していく過程に明確な筋書きはなく多分に偶然が介在しているが、でもその偶然こそが最大の助監督という彼女の思想が非常によく伝わる。垣間見せる飽くなき創作意欲を、まだ彼女の半分の年齢(笑)の自分も少しは見習えるだろうか...
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