良く言えば丁寧に中年男性を描いているのだが、意外性がまったく無く、主人公の思考内容も当たり前すぎて、だからどうした?という作品。
ベンのナレーションで思考内容を説明しすぎて、言葉に頼っている所もあまり好きになれない。
だったらもっとコメディよりにした方が納得できたが、変に高尚なドラマ風にしたので説明しすぎが鼻に付く。
平凡な内容なのに、設定が非凡すぎ。
学生時代の仲良し5人の内、2人が自家用ジェットを持ち、1人がハワイで豪遊。1人が雑誌に載る建築家。友人4人が1%の裕福層に入っているってありえないだろ。
たぶんターゲットは中年以上で、「あるある!」って観方を狙っているのだろうが、今ひとつ共感できない。「あるある」と言うより「あたりまえだね」って感想の方が強い。
薬にも毒にもならないという感じで、ノレなかった作品。
余談。
すっごくひねくれたみかたをすると・・・・・・
主人公が友達だと思っている4人は、実は彼らからしたら学生時代から友達ではなく、逆に「お邪魔虫」的なポジションだった。本人は気づいていないのが痛いパターン。
で、基本的に無視しているが、今回は親切心で息子の大学面接の手引きをしたクレイグ。友達でもないのに世話をしてやり、おまけにレストランで意味不明のキレ方をされて・・・・・・
ってのは、悲しすぎるかな?