技能実習生として来日したチェン・リャン。
不法滞在の身分となり田舎町にある蕎麦屋で名前を偽り働く事に。
観ていてなんとも主人公のチェンが不法滞在者となりながらも、純朴で優しく家族思いの青年。
蕎麦屋の店主とも打ち解けあい蕎麦打ち修行をしている時が幸せそうだった。
葉月との出会い、2人の楽しく幸せな時間。
チェンにとって大切な時間だったろう。
前半では貧困の家庭から来日し、劣悪な環境の中低賃金で働かされていた。
いけない事なんだろうが、このような人たちはきっとたくさんいるんだろうと感じた。
細かい説明は殆ど無い。
たまたま優しい店主がいる蕎麦屋で働く事になり、言葉もおぼつかないまま、ビクビクしながらも楽しいひと時を送れたチェン。
皆んながチェンの様な好青年ではないかもしれない。
借金を抱え、帰国することも出来ずにいる。
蕎麦屋の店主が決断した行為は良いのか、悪いのか…。
ラストシーンの葉月のヴォイスメッセージ。
そしてチェンの葉月への返事…。
これからチェンはどうなるんだろ。
とても考えさせられる作品だった。
近浦啓監督作品