タイトルとビジュアル写真からは想像もできないドラマがこの作品には詰まってます。
題材は1980年 光州事件を元に作られた作品。
光州という南部の地で起きたデモ活動の過激化。そして軍隊の異常なまでの武力行使があり、死者129名を出す大事件となった。デモをしていたのは主に学生だった為、沢山の若い命が犠牲となった。
作品に関して
今作のキーパーソンとなるタクシードライバーをソンガンホが演じる。
やはり彼は韓国界のロバートデニーロ！
表情の些細な変化や仕草で作品の堅苦しさを柔軟にしてよりリアリティーを出させる。
完全に引き込まれます。
内容もかなり強烈で、理不尽な制圧や暴力が盛り込まれ、その当時のおぞましい出来事をリアルに感じれる。
タクシーデモも実際あったみたいだね。
痛々しいシーンが多い中、絶対にこの事を伝えなければいけないジャーナリズムや、無実な犠牲者を出さない為に行動する正義感に圧倒され、人と人との最上級の信頼から生まれる猛威ある力強さにただただ魅入ってしまった。
