韓国の光州事件を題材にしたファクション(フィクションとノンフィクションの中間)
全斗煥政権下における戒厳令、言論統制に対する蜂起と軍部制圧。取材にきたドイツ人ジャーナリストとひょんな事から彼の運転手をすることになったタクシードライバーを中心に物語は進んでいく。
韓国映画らしい緊張と緩和が素晴らしい。
ソン・ガンホの演技の幅は毎度驚かされるなぁ。
ホントに演技派、実力派って感じ。
日本だと誰だろう。役所広司とかかなぁ。
印象的なシーンは光州で軍部による悲惨な殺戮が起きてるにも関わらず、隣町?では至って普通の日常が流れていて、ただの暴漢たちの暴動に仕立てられてるところ。
権力とメディアが癒着したとき、民主主義は破壊される典型的な例。この映画に何かを感じる人は改めて現代の香港の問題に目を向けてほしい。
ちなみに中国全土でこの映画は上映禁止(天安門事件を想起するから?)になっていて香港では観られたらしいけど、今はもう無理だろうなぁ...。
社会が緩やかに小説「1984年」みたいになってるなぁと感じます。
演出的な不満点としては
娘があのかわいい靴履いてるとこ見たかった