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鈴木家の嘘のariiiのレビュー・感想・評価

鈴木家の嘘(2018年製作の映画)
2.2
予告を見た感じこんなに重いと思ってなくて、冒頭から、えー!?ってなった。
首吊りシーンはきつかった。それを見た鈴木家の家族はその状況がフラッシュバックするって言ってたけど、その映像を観ただけの私も同じって思った。
実際に家族がそうなったらお母さんみたいに気を失うかもしれないし、妹みたいに突然フラッシュバックしてどうしていいかわからなくなるかもしれないなって。
死にたいほどイヤなことがあったとしたらそれは何だったのって思ったし、死んだ理由もわからなくて、勝手じゃない?って少し思った。
死は自分だけのものではない。
あのときあれをしてなければと自分を責めたり、あのとき謝っておけば良かったと後悔したり、周りの人たちをこれでもかってくらい狂わせる。
どんなに苦しいことがあっても、どんなに辛いことがあっても、どんなに上手くいかないことがあっても、自ら命を落としてはならない。
引きこもって、鬱になって、自分でも自分がどうしようもできなくなって。
でも、家族がいてくれてたじゃん。
甘えてただけじゃないの?と思ってしまう。
きっと本人にしかわからない事情があるのはわかる。でも。
死んだら終わりなのに。
突然の死に向かい合うまで、家族がちゃんとお別れができるまで、優しくてでもつらい嘘。
嘘がバレない間にみんな死と向き合い、少し前向きになれたのかな。
正直、霊媒師のシーンはいる!?って感じだったし、最後もここで終わり!?って思ったし、北別府さんのバラし方ももう少しどうにかならなかったかなって思ったし、結局イヴちゃんは何だったの?って感じだった。
キュウリ配るおばちゃんはちょっと空気読めてなかったけどなんか面白かった。
どこで泣いたか忘れちゃったけど、泣けた。
これは気軽に観てってオススメできる作品ではないかなあ。
自分が死んだら周りが悲しむんだって思えたら、もしかしたら自殺を減らせるかもしれないけれど。
思い出しても、重いは重いです。
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