「この人とずっと一緒にいたい」と思うのが恋だとしたら、確かにこの2人の間にあったものは、恋という言葉では片付けられない。愛情という言葉もしっくり来ない。まさに「きみの膵臓を食べたい」としか言えない関係。進撃の「マフラーを巻いてくれて…」とか「俺はドベだから…」もそうなんだけど、そのふたりの間でしか成立しない表現が大好きで、特にこの「きみの膵臓を〜」て言葉は、とても純度が高くて美しく見えた。
全く違う性格のふたりが最後に同じ言葉を見つけ出すのも、きちんと説得力のある奇跡って感じで良かった。出来過ぎかもしれないけど、人の心の間で起こることだから、なんか納得しちゃった。
「自分がいなくなったあとも、この人が幸せでいてくれますように」と願う、ある種エゴを超越した感情に弱いいつも。