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ハード・コアのmatchypotterのレビュー・感想・評価

ハード・コア(2018年製作の映画)
3.5
な、なんて、シュールな。
山田孝之と荒川良々と佐藤健と、、、“ロボ男”が。

そして、この山下敦弘監督。
最近だと『告白 コンフェッション』『カラオケ行こ!』とかの監督、知らなかった。これは。

この作品は前から気になってたヤツ。
このメンツがシュールなSFコメディ、、、なるべくしてなってる感じ、笑う。

山田孝之、やたらと変なところが真面目で無骨で気難しい男。
裕福ではないけど、世間には全く馴染めず、ちょっと謎の組織に加入していて、そこの“埋蔵金”のあれこれで生計を立ててる。

荒川良々、山田孝之の仲間。言葉がうまく話せない。童貞捨てたい。でも、いろいろワケありで、1人で廃工場で暮らしてる。

佐藤健。山田孝之の弟。商社マン。
兄貴の山田孝之と違ってサラリーマンしてて世間に出て働いている。
兄貴とはまったく似ても似つかない人間性。

ロボ男、荒川良々の廃工場に現れた謎のロボット。AIが搭載されているらしい。
佐藤健がちょっとイジり始めて、少しずつその謎の性能のヴェールが脱がれていく。

ほぼこの4人と“謎の組織”のおっさん2人で完結する物語。

まず、シュール過ぎる。山田孝之と荒川良々がもう全開。
もはや、ロボ男なる最強にアクロバティックなキャラクターがいるのに、山田孝之と荒川良々の生身の人間2人がロボ男の存在感を完全に食ってる。

逆に言えば、ロボ男という存在が馴染みまくってる。
それぐらい、少ない人数で全員が強烈なインパクトを競い合うように出し合う。

佐藤健も、このS気、似合う。カッコいい。
タバコを吸う姿が山田孝之とはまた違った絵になる。

しょーもないとこで曲げれずに衝突して自ら世間に居場所をなくしていく兄貴、山田孝之。

彼らのうだつの上がらない面白みもないシュールな人生が、ロボ男の発見と起動によりさらにシュールな生活になる。
さらに、“謎の組織”由来の事件が起き、さらにさらにシュールな展開となっていく。

もはや、彼らの生活における目標というか、この話のゴールがもうよくわからない。

ロボ男の存在含めて、普通なら大騒ぎになるような事件や出来事を、面食らいながらもなんやかんやと吸収していく彼らの剛腕“シュール”パワー。

これはみんな好きにやった経緯と結果を見せつけられる作品。
撮ってる、出ている人たちはめちゃくちゃ楽しんでそう、シュールに。

※24年3月、映画オススメブログ、始めました。
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作品単発のレビューはここでやっているので、こちらは企画記事メインに挑戦したいと思います。
皆さん、時間がある時にでも見に来てください。
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