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カランコエの花のNのレビュー・感想・評価

カランコエの花(2016年製作の映画)
4.2
周囲の視線からLGBTを描いた、39分の短編映画。どうして好きになった相手が同性だというただそれだけのことで騒がれ構われ、「また話しに来てもいいですか」というささやかな願いさえも叶わないのだろう。相手から目をそらした配慮は、やはり優しさとかけ離れていると思った。作中では実際に「LGBT」が中心に取り上げられて、そこに歪みが生じることによって物語が展開していくものの、主題は社会課題が云々というところではなくて、「慣れていないもの」を前にした人間が配慮のボタンをかけ違い続けた悲劇についての話だと思った。先生も友人もみんな知らずに失敗していた。
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