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カランコエの花のkiritoのレビュー・感想・評価

カランコエの花(2016年製作の映画)
3.8
【シュシュ】

最近映画界でもテーマにしがちなLGBTの話。

映画のオフ会とかで会う人は別にして、例えば高校・大学の友人の話を聞いているとまだまだ差別意識があるし、なんなら嘲笑する風潮さえある。誰かが誰かに対して「お前ゲイかよ」みたいな突っ込みはもう数えきれないくらい聞いた気がする。まだ若い人たちでさえこれなのだから、残念ながらまだまだ性的少数者の理解が得られる日は遠い気がする。

ある日の高校で、保険の先生がLGBTはなにもおかしくないという授業をする。
その授業が引き金となって波紋が広がっていく・・・

まず、構成が非常にうまい。特にエンドロールに時系列のはじめの部分をもってくるという手法はなくはない構成であるが、この映画に関してはこのカットこそが要。全てをみた後にこのシーンを観ると刺さり方が全然違う。

好奇心旺盛な高校生は誰がそうなのかと特定をはじめる。

しかし、これ保険の先生がいけないよね。もうちょっと伝え方あったと思うし、わざわざこのクラスだけに授業したらそりゃ特定されるに決まっている。ただあの子の話を聞いてあげるだけでよかったはずなのに。

黒板に書いた犯人と消す人のやり取りが悲しい。

2020.4.15
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