【善と悪は背中合わせ】
昼と夜の境界線が曖昧なように、善と悪の境界線もとても曖昧だ。
現実はヒーロー映画みたいに「善」がこの世の全てを救うわけではない。
時として「善」は、結果として「悪」にもなりうる。
『あなたにとって正しいことって何？』
『正しいことをして誰か救われたの？』
この言葉が今作を観終えてズッシリと心に響く。
「裏稼業」をやらないと経済的に成り立っていかない児童養護施設の現実。
覚醒剤等で犯罪に絡んでる輩の子どもたちがそういった施設に追いやられている現実。
社会の表面を描写しつつ、社会の裏面もしっかりとスポットを当てている。
物事の2面性を見せることで、
単純にどっちが正しくて、どっちが間違いと一方的に判断することはできない。
光の中にいる自分はどんな風に写っているのか？
と深く考えさせられた作品。
