原題『Super Dark Times』
この映画を考えるなら、原題のがしっくりくる。
①他人とトラブったり、大きなミスを犯したりした時の、不安/心配/焦りが混じり合った、あの独特の気持ち
②精神的に不安定で、アイデンティティの輪郭が曖昧な青年期
③半径2km内の世界=世界の全て という若年期特有の錯覚
人間の行動やアイデンティティは、
①-③や成功/失敗体験など、種々の要素が複雑に作用し合って形成される。
たとえ、一時的に同一の事象を複数共有していたとしても。
秘密を共有した親友たちが辿る、対比的な道。
傷は同じでも、手当てと支え次第で、明暗は大きく別れる。
直接的な表現を避けると、そんなことを考えた時間だった。
叙情的な画を多用してのストーリーテリングは胸を打ち、緩急をつける起爆剤ともなっているが、テンポ感が自分には合わなかったかなぁ…
概要を映画雑誌で知ってしまっていたのも、この気持ちの一因かも。
予備知識なしだと、覚醒するほど凄まじい作品かもしれない。