グリーンツー

スターリンの葬送狂騒曲のグリーンツーのネタバレレビュー・内容・結末

スターリンの葬送狂騒曲(2017年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

スターリンが日本にとってどういう存在だったのか?「北方領土」や「シベリア抑留」など今でも続く国際問題の元凶で、日本史に精通している人なら決して「笑えない」存在。

そしてロシアの人々にとって、また世界中の人々にとって「ソビエト連邦」とはどういう存在だったのか?そう考えても決して「笑えない」。

それを「滑稽に」仕上げていて思わず笑ってしまうところに、この作品の凄さがあると思う。面白さと怖さが同時に味わえる作品。こんな人々に世界は振り回されたのか…と思うと、本当に怖くなる。面白く見えるけど、決して過剰な演出があるわけではないからより恐ろしい。

と同時に、こういう作品は日本ではなかなか作れないだろうな…とも思った。新聞やニュース番組があれだけ「偏った」ままじゃね…。こういう映画を観て、日本でもこういう作品を作りたいという人が一人でも多く出てきてくれればと思う。