eiganoTOKO

オタク・レボリューションのeiganoTOKOのネタバレレビュー・内容・結末

オタク・レボリューション(2017年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

オタク(というより、はみ出しもの、仲間外れもの)が、学園ヒエラルキーをひっくり返す超健康的さわやか映画。

優れている点としては、今も続いてる白人至上主義的な他の人種を無視してない点(とは言え主役級ではない)や、妊婦がちらっと映ったり、レズビアン、ゲイのカミングアウトがバカにするネタではなかったり、義理の兄ならよくね?という保守的な概念をさりげなくぶち壊したり、全体的に男が権力を握ると拳かバカになるという皮肉傾向、キスの「同意」について男女の判断点の相違が描かれてるところ。
それとミンディの科学オタクが「いそう」感満載で笑える。
笑えるというのは鼻でってことじゃなくて、ウザさも含めてキュート。
学生時代の空気読み合戦のなかで、こうやって戦う子をみるのはちょっと勇気をもらえるのでは。
オタクと金持ち(風)カースト上位と入れ替えただけじゃ、新しい権力構造になっちゃうよね、それは駄目だよねって視点は平和的。
でもあのイジメっこがジュディの盗撮ビデオ流した件ひどすぎるので、復讐で鉄拳食らわしても私は文句言わないよ笑
先生が「他の奴らは無視しろ」ってのはなかなか酷…。
アメリカはイジメの被害者が乱射事件起こしたこともあるから復讐を肯定するのは難しいけど、無視しろってのはちょっとね〜。だから「やるかやらないか」でレボリューションをやる方を選択した彼女たちは結果がどうあれブラボー!

ライトなコメディなので、中学生とかの応援映画にしたい感じ。
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