Kumonohate

モリーズ・ゲームのKumonohateのレビュー・感想・評価

モリーズ・ゲーム(2017年製作の映画)
4.1
モーグルでオリンピックを目指していた女性アスリートが、ディカプリオやデイモンやマグワイアなどのセレブも客として訪れた地下ポーカーの経営者に転身するが、FBIに目をつけられて…という実話をもとにしたお話。

まずはジェシカ・チャステインのセクシー・ファッションが炸裂。最初から最後まで目が釘付けである。内容的には、ポーカーに詳しくなくても楽しめるが、ナレーションと台詞の洪水が速いテンポで押し寄せてくるので、英語使いでない人には多少ハードルが高いかもしれない。ただ、起きている出来事は充分理解出来るし、筋に置いてゆかれることは無いし、最後まで緊張感と面白さを失うことも無い。そして次第に明らかになる裏テーマ。それが一気に表面化する瞬間は、それまでの緊張感にどっぷり巻き込まれているだけに、それが一気に解け、おそらくは主人公の感情に憑依された状態で涙してしまう。てことで満足度高し。

それにしても、近年のハリウッド作の多くに言えることだが、アクションもミステリーもカタストロフもクリーチャーもスペクタクルも大恋愛も大悲劇もコメディーも無い、ホテルの室内と弁護士事務所と法廷のシーンが続くだけの映画なのに、どうしてこんなに面白く作れてしまうのかと思う。個人的には、脚本が手書きじゃ無くなったことが大きいと思うのだが…。
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