アキラナウェイ

モリーズ・ゲームのアキラナウェイのレビュー・感想・評価

モリーズ・ゲーム(2017年製作の映画)
3.6
こ れ は ! !

どうしてもどうしても「女神の見えざる手」と比較してしまう!デキル女の代名詞、最強頭脳明晰系女子ジェシカ・チャステイン!相変わらずお美しい!

モーグルの選手としてソルトレイクシティ五輪の代表枠を懸けた大会に出場したモリー・ブルーム(ジェシカ・チャステイン)。しかし不慮の事故により、彼女はモーグルの世界を去る事に。再び彼女がその名を馳せたのは映画俳優やスポーツ選手、政治家等セレブが参加するポーカークラブのオーナーとしての世界だった。

物語は彼女のモーグル選手時代から現在へと飛び、FBIに身柄を拘束されてから過去を遡っていく。

原作が自叙伝だから、というのもあるかもしれないが、冒頭から何せ台詞の洪水!台詞の嵐!モリーが早口で自分を語る語る!!

ちょ、ちょっと待って、僕今日これが2本目の映画で、そんなに早口で画面を字幕でいっぱいにされると段々と睡魔が…。
くっ!寝てたまるかっ!←持ち直す。

ご丁寧なモリーの解説のもと、各プレイヤーの紹介や勝負の行く末、ポーカーのルール等が語られ惹きつけられるが、正直ドラマ展開としてはもう少し山場が欲しい。モリーを襲う「事件」まで、集中出来るかどうかは個人差がありそう。

何度挫折しても這い上がるモリー。
その姿に感銘を受けるものの、「女神」と比べれば、今回のジェシカ・チャステインは無敵感がない。

モリーは聡明な女性でありつつも、些細な事で流れを見失ってしまう。その人間らしさがよく描かれていた。

モリーと父との確執が物語としての鍵となるが、イドリス・エルバ演じる担当弁護士もまたモリーを温かく見守る第2の父の様な存在。検察側に対し長台詞で彼女を弁護するシーンが印象的。スパルタ教育でモリーを育てた実父(ケビン・コスナー)の本心が語られるシーンは涙を誘う。

2人の父親に支えられ、モリーは再び立ち上がる。

それにしても…
眠らない為に薬を服用
ラストは法廷
このあたりも「女神」と被り過ぎ!

鑑賞前には十分な睡眠と、ワンペア、ツーペア、ロイヤル・フラッシュ等ポーカーの役ぐらいは下調べした方が良いかも。