正義漢も悪役もどちらも似合う男、ジェームズ・キャグニーだからこそ説得力のある「元ワルだが真っ当な存在であろうとする」男を描いた西部劇。街を襲う無法者、ネイティブアメリカンとの関係など西部劇に欠かせない要素は一通り入っているし、安易に居心地の良い方に流される奴は結局...という正論も効いていて図式としては申し分ないはずなのだが、ただ物語の重要なキーとなるデイビーの心理などがいまいち掴みづらく素材を完璧に料理できていない印象。まあ個人的には「若者の心理をつかむのって大変ネ」と今仕事で抱えている悩みをキャグニーの役柄に見てさらに憂鬱になったのだが(笑)。
