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ミッドナイト・ランナーのtheocatsのレビュー・感想・評価

ミッドナイト・ランナー(2017年製作の映画)
2.5
ネタバレ
コメディ⇒シリアスは良しもすっきり感なし

序盤コメディパートはほほ笑み程度は楽しめ、そこからシリアスパートへの移行はある意味常道でもあり、受け渡しはまずまずと言いたいところだが、コメディというより間抜け場面をちりばめることで締まりがおびただしく欠落してしまったのは残念な点。

それでも突然の拉致事件の発見当事者となった警察学校学生ならそれも致し方ないとは言える。

ところが警察公式捜査の遅さに業を煮やし、二人で事件解決しようと各種武器をくすね、身体トレーニングを重ね、女鬼教官の助けも借り、敵地乗り込んでからがこれまた無謀無計画でこちらが呆れてくる。

いきなり大人数に二人で歯向かうなど無茶もいいとこ。それでも二人とも痛手を負いながら今度は敵のケンカ番長と対峙するが、前回ケンカの教訓が全然生かされていないような劣勢振り、しかしこれもまたどうにか打ちのめしようやく女の子たちを救出。

そのスマートにいかないじれったさこそが監督の狙いと推察されるものの、少なくとも私はかなりイライラもやもやしてしまった。つまり「あれだけ訓練し、武装も重ねたならもっと知能的に攻略できたはずだ」と。

というわけで総評としては2.5の二つ星


興味深い点として拉致監禁女性からの卵子強制搾取などという犯罪ビジネスが実際存在しているのか?ということ。
この日本でもそういった地下シンジケートがあるとするなら身震いする話ではある。


◆追記
序盤少し驚いたのが韓国でも「グルタミン酸ナトリウム」を嫌うという場面。
ただ発がん性があるかは何とも言えず、それだけが理由では迷信の域を出ない。
頭の働きが鈍くなる、味覚がおかしくなる、などの理由であれば説得力もあったのだが。
最もそのグルタミン酸ナトリウム大量使用のカップ麺食事シーンが3回あるなど、上の件に特別の批判的メッセージを込めているわけではなさそう。
女鬼教官もずるずる啜っていたので韓国では日本よりポピュラーフードなんだね。

002007
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