もりいゆうた

バッド・ジーニアス 危険な天才たちのもりいゆうたのレビュー・感想・評価

4.5
二回目だけどそれでも面白かった!タイ映画の最高傑作、こういうの好き!!

高校生版『オーシャンズ11』とかタイ版『カメラを止めるな!』とか言われてるけど、特に前半、大好きな『バクマン』に出てくる漫画「PCP」に思えて、見ながらかなりぞくぞくした。

最近読んだ本に「(小説家は)社会問題をテーマにするのなら、社会問題を創出するくらいの気構えが必要だ。創出が無理なら、せめて「不登校」や「引きこもり」などとマスコミに命名される前にその事象に着目し、みんなに気づかせるために小説にすべき」と書かれていたんだけど、この映画はまさにこれができていると思った。

当たり前になりすぎていて誰も問題視しなかったタイの不透明で不公平な教育システムに一石投じてくれる。

「カンニング」という社会問題のクライム・サスペンスであり、青春モノでもある。ほんと「バクマンのPCP」の世界。そうそう、こういうのが見たかったんだよ!!Blu-ray買った!


唯一、気になったところは、高校生という多感な時期に、クラスの勉強オタクと女優志望の可愛い女の子が仲良くなったこと。すごい違和感。

細かいことを言うと、リンのミニスカートが気になった。最初後ろ姿だったから、ミニスカートだし友達のグレースかと思ったら、主人公・リンで、あれ?っと思った。中学まで眼鏡のいわゆる勉強しかしてこなかった優等生が、高校3年生になってあんなミニスカート履くかな?試験の日に膝上だよ?

可愛い友達とそのイケイケ彼氏に一緒にいるうちに影響されて、ちょっとおしゃれするようになった?それともミニスカートって誰でも履くものだったっけ?

あとタイ版『カメラを止めるな!』とか言われてるせいで、ラストすごいどんでん返しが待ってるのかなとラスト10分期待しまくってたらそうでもなくて、勝手にハードル上げすぎて少し物足りなかった。あー先入観無しで見たかった!

ただね、もう主人公リンの友達のグレースが可愛いんだよ。インスタフォローしちゃいました。


卒業旅行で行ったタイは本当に楽しかった。