ユースケ

スカイライン-奪還-のユースケのネタバレレビュー・内容・結末

スカイライン-奪還-(2017年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

究極の吸引力で世の男性を魅了し続けるTENGAとのコラボキャンペーンと漫画の打ち切り最終回を思わせる俺たちの戦いはこれからだ!展開でつまらないながらも記憶に残る作品となった【スカイライン -征服-】の続編である本作は、【シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ】でキャップをガントレットでぶん殴ったクロスボーンズを演じたフランク・グリロが、【ザ・レイド】でシラットの強さを世に知らしめたイコ・ウワイスとヤヤン・ルヒアンをお供に、ギーガーっぽいガントレットでエイリアンをぶん殴る展開を匂わせるポスターでボンクラの期待を煽ったものの、鑑賞後にはボヤナ・ノヴァコヴィッチのタンクトップ姿しか記憶に残らない微妙な一本。

確かに、世界遺産であるインドネシアのプランバナン寺院群をバックに、フランク・グリロとイコ・ウワイスとヤヤン・ルヒアンが寄って集ってエイリアンを切り刻み(エイリアンのロボットは脳を移植されて洗脳された人間だから助け出したいって言ってたじゃないですか…)、エイリアンの巨大ロボット同士が殴り合うクライマックスの展開は激アツなのですが、前作のラストでエイリアンのロボットに脳を移植されながらも恋人エレインを守るために自我を取り戻した前作の主人公ジャレッドのエピソードがおざなりだし(エレインもジャレッドもキャストが変更されているし、エレインはエレーヌに改名されているし、なんだかなぁ…)、イコ・ウワイスとヤヤン・ルヒアンが参戦するラオスまでの道中が退屈だし、最後の最後まで見せ場のない盲目のジジイやここは俺に任せて先に行けがやりたいだけの刑事は要らないし、無駄なキャラクターの無駄なエピソードを削ぎ落としてアクションシーンをもっと増やして欲しかったです。
ぶっちゃけ【ターミネーター】シリーズのジョン・コナーを思わせる救世主の女の子の誕生エピソードは丸々要らない気がしました。ラストの人類がエイリアンにカチコミをかける俺たちの戦いはこれからだ!展開も激アツなのですが、やりたい事をやっているだけではダメなんです。

とりあえず、最初にエイリアンに脳をもぎ取られる女刑事ジョーンズを演じたベティ・ガブリエル(【ゲット・アウト】で素晴らしい笑顔を披露した人)とラオスの地下組織の麻薬職人ハーパーを演じたカラン・マルヴェイ(【キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー】と【バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生】で素晴らしいやられ役っぷりを披露した人)のキャスティングは要チェック。
人間はエイリアンに収穫されるために地球に連れて来られたというSF全開の衝撃の事実にはもっと注目して欲しかったです。

ちなみに、ズボンのポケットから発煙筒を取り出すのに手間取っていると「お触り上手ね」とからかい、大きいナタを選ぶと「あなたのは小さいから?」とからかうボヤナ・ノヴァコヴィッチのタンクトップの中身が見たければ、Filmarks未登録の【burning man】とオーストラリアのテレビドラマシリーズ【サティスファクション】がオススメ。期待以上のものが見れると思います。