ちろる

キス・アンド・クライのちろるのレビュー・感想・評価

キス・アンド・クライ(2017年製作の映画)
3.6
世界でほとんど症例のない喉の癌を患ったカーリーの軌跡。
カーリーの親友であったという、サラ・フィッシャーがほんとに、めちゃくちゃ魅力的にカーリーを演じていて、彼女の見せる笑顔のおかげでまったくもって暗い気持ちにならない。
すてきな愛の物語として温かい気持ちでカーリーと、それを支えた家族や恋人の歩んだささやかな日々を覗き観る事ができました。
いつも、家族はみんな一緒に笑っててカーリーの三姉妹はまるで親友同士のようだし、
BFは嘘みたいに大切に思ってくれる。
そんな幸せ絶頂、青春と真っ只中のこの年代にこの世を去って近い将来この大好きな皆んなに会えなくのが分かるのはどんなに辛いことだろうか?
でもね、私はこれを観て思った。
彼女がどんなに別れる苦しみを噛み締めていたとしても、カーリーにこの家族や友達、そしてBFがいてくれてほんとに良かったと。
実話だからこそ、ひねりは何もないシンプルな物語。
インパクトのあるエピソードなんてなくっても短い人生を精一杯笑顔を絶やさず生きてきた、これだけで観る人をここまで幸せに、そひて元気にさせられるのだから、こんな風に作品がNetflixに挙げられたことには十分意味があるはず。
闘病モノだと思って少し躊躇している人もいるかもしれないけど、どちらかといえばすてきな家族の愛の物語。
悪人が出てこないので清らかな気持ちで観ることができる作品です。
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